アデレード暮らし

2001年から南オーストラリア州のアデレードで暮らし始めた私の記録

運動会

日本の運動会って、団体行動力を養うのに素晴らしい役割を果たしていると思う。
毎年、幼稚園の頃から運動会という行事を経験することによって、少なくとも、指揮する人の言うことを聞いてそのとおりに行動するテクニックを身に付けていく。うーん、素晴らしい。たとえそのとおりにすることが嫌いで、反発して言うことを聞かない子になったとしても、どうしたらほめられて、どうしたらほめられないのかをちゃんとわかっているはず。だから、「やらなければならない」状況に陥ったら、そういう子だってどう行動すべきか知っている。

長女も次女も日本で運動会を経験させてもらいましたが、練習を一生懸命して、当日立派に楽しそうに踊ってたし、応援してたし、走ってたし、競技に参加してた。入退場だってバシッて出来てたし、こっちの人から見れば軍隊みたいに見えるかもしれないけど、全校生徒が笛の合図で一斉に右を向いたり、走り寄ったり、整列したりするのをみるのは、自分も小さい頃やっていたことなんだけど、「おおおお!すごい!みんな(行動が)そろってる!」と感動ものだった。

6年生の組み立て体操!!もぉ、芸術ですね。感動して、よくぞここまで大きくなって、こんな素晴らしい集団行動がとれるようになったもんだ!と自分の子どもでもないのに目がウルウルしてしまった。

団体で行動する、って西洋に無いよなー。
基本的に彼らは団体行動が出来ない。
団体行動する気がない。
団体行動がとれなくても悪いことではない。

こちらでも運動会のようなものがあるけれど、日本の運動会を想像して参加するとその違いに愕然とすることになる。例えばムカデ競争。日本ではきっと事前に何日も練習する。でもこちらではぶっつけ本番。右!左!右!と掛け声はいいけれど、結局前に進めなくて転んで終り。ゴールできたら素晴らしい。半数以上はゴールも出来ずに「動けな~~い!」「きゃぁぁぁ~~~(と横転)」と大騒ぎして時間切れとなり誰が勝ったの?わかんなぁ~い。ということになる。でもそれでもOK。いいの。べつに。楽しく体を動かせば。

チームカラーごとに列を作って移動するんだけど、最初4列だったのに3列になったり、チームがごちゃごちゃになったり、ほんとにもぉめっちゃくちゃ。でもいいの。ちゃんとついていけば。

そんな感じ。

本の学校で鍛えてもらった長女と次女は、こちらではお行儀がいい!態度がとてもいい!とほめられます。フツーなことをしているだけなんだけど・・・



団体でどう行動したらいいのか知っている。
これって強みだと思う。