アデレード暮らし

2001年から南オーストラリア州のアデレードで暮らし始めた私の記録

2020ツアーダウンアンダー、被災地域コースに変更なし

カンガルー島の森林火災が大きなニュースになる前、アデレードではもう一つ大きな森林火災が発生していた。アデレードヒルズ内で発生したカドリー・クリーク森林火災だ。アデレード市内からも比較的近く、死者が1名と大ニュースだった。 

2019年12月↓

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ここは毎年自転車のステージレース、サントス・ツアーダウンアンダー(TDU)が開催される場所でもある。今年は1月16日から26日まで開催され、いくつかあるステージの中にカドリー・クリーク森林火災で被災した地域も含まれている。

Bahrain McLaren jersey

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コース変更あるのかなあ?と思っていたら、予定通りだと知った。

鎮火したからこそ予定通りにレースを開催し、被災地域の復興に役立てたいというのが行政の判断だ。多くの観客が被災地域を訪れてくれることを期待しているそうだ。

カドリー・クリークが大騒ぎになったのはクリスマス前からで、クリスマスを挟んで大規模な消火活動が行われた。クリスマスを祝うなんて雰囲気ではまったくなかった。

鎮火の後から行政主導で急ピッチに整備が行われてきた。ルートの安全確保のために、被害にあった立木を伐採。幸い道路には大きな被害がなく、小規模の補修で済んだそうだ。選手や観客の安全確保に重きを置きながらの準備だった。枯死枝が選手や観客の頭上に落下するのではないかと心配する声があるものの(え・・・そんな心配があるの・・・?)、地元の住民は「準備は整った」としている。1月7日には、ポーランドのCCCチームが被災地域となったコースをテストライドをしていた。地元では、今回のレースを予定通り開催し、元気な地元の姿を見せ、より多くの観光客を誘致したいとしている。

今年のツアー・ダウンアンダーは、森林火災と大気汚染の状態を気にしながら行われるようだ。

個人的には、アデレード市内や近隣のまちなかは心配ないけれど、基本ヒルズ内を走るレースなので、アデレードヒルズやバロッサ方面はやっぱり心配だよなあ、と思う。選手はあっという間にその場所を通り過ぎるけれど、観客は何時間も同じ場所で待ち続けるわけだから、見に行く予定のある人は最新のブッシュファイヤー情報を常に得られるようにして出かけるべきだと思う。

 

2020・01・12現在

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