2023年元旦は移動日だった。
鉄道でパリからストラスブールを経由してスイスを通ってミラノへ行く。
26年前に6ヶ月だけ住んでいた街、ストラスブールで2時間取って、子供達と散策する予定だった。
パリ東駅で予約していたドイツ方面の長距離列車に乗り込んでやれやれ、と思っていたのに、時間になっても出発しない。なんかイヤ〜な予感。15分経っても出発しない。車内の電源を落としたりつけたりしている。不具合のアナウンスがあって、今対応してますと言っていたけど、元旦だしねえ…
1時間後に出発の後発の列車が入ってきた。
そしてフランス語のアナウンス。
フランス語がわかる人々が一斉に動き出す。
旦那が隣に座ってた人に尋ねると、隣の列車に乗れと教えてくれた。
リュックしか荷物がない私は大急ぎでホームに降りて旦那達が降りてくるのを待っていたら、車掌さんが英語で、こちらの列車はストラスブール行きなので、とにかくストラスブールまでこの列車で向かってください、ドイツに向かう人はストラスブールで相談してくださいと説明していたのを耳にしたので、再度その車掌さんに確認してから旦那にも伝え、向かいの車両に飛び乗って席を確保した。座った者勝ち状態だった。
はぁ…言葉がわからないのは大変なことだ。一歩も二歩も出遅れてしまう。
ストラスブールでは1時間しか時間がなくなってしまって、残念だったけど、本人達も「行って来ていいよー。」というので、娘達に荷物番をしてもらい、旦那と2人で26年前に毎朝通ったカフェのあるクレベール広場へ大急ぎで向かった。本当は大聖堂も見たかったけれど、時間がなかった。
軽食のクロワッサンとプレッツェルパンを買い、酒屋さんも見つけたので大急ぎでアルザスワインも買って駅に戻った。
ストラスブール出発後は車窓からアルザスの風景やスイスの景色を楽しんだんだけど、娘2人は爆睡していた。勿体ない。そしてミラノに到着した。