アデレード暮らし

2001年から南オーストラリア州のアデレードで暮らし始めた私の記録

お箸の塗料について聞かれたのに説明が出来なかった

とあるお祭りでガレージセールをした時の話。

その時に売った日本製 輪島塗箸(あすなろ材・ポリエステル塗装・未使用)について、アジア系の女性から、このコーティングはなんですか?安全ですか?と尋ねられたのだけれど、私は箸の塗料について考えたこともなかったので、なぜその女性がそんな質問をしてくるのか全く理解が出来なかった。

日本の商品として存在しているものなのだから、日本の法律の下、衛生面の基準をクリアしているはずで、だから市場に出回っているのだと、だから私の手元にもやって来たのだと思ったので、安全ですよ、と伝えてみた。(性善説だなあ。)

すると、食器洗い機に入れても大丈夫ですか?というので、私は普通食洗機にお箸は入れないと考えているので、それは止めた方がいい、塗装にダメージが出る、と答えると、そんなことでダメージが出るものは安全ではないではないか、と言ってくるので、食べる時に使う分には全く問題ない、あくまでも食べられる温度のものに使うんですよ、食洗器は高温で洗うのでコーティングを痛める、調理用でもない、と返事をしたのだけれど、まったく納得していない様子だった。結局そのまま去って行ったけれど、私としては、知識不足で十分な説明が出来なくてとても悔しく思った。

そんなわけで、お箸の塗料と安全性について今回ネット検索をしてみた。

理解したのは、塗料については3種類あったこと。
1.漆塗料
2.合成塗料
3.無塗料(オイル仕上げ、蜜蝋仕上げも含む)

早速自宅にある未使用の箸で確認してみると、
a.ポリエステル塗装
b.エポキシ塗装
c.ポリウレタン塗装
d.漆塗装
e.本漆
があった。

素地は
天然木

 

お箸の安全性を管理しているのは、食品衛生法で、第3章第16条にxxしてはいけない。と書いてあった。
食品衛生法改正条文第18条にさらに何やら書いてあったけど、ごちゃごちゃ書いてあって簡単にはわからなかった。
結局のところ、日本では改正版を含む食品衛生法と、厚生労働大臣の認可によってお箸の安全は守られているのだと理解した。

口に入るお箸の塗料が気になる人は、漆100%がいいらしい。

私は50年以上生きてきたけれど、お箸の安全性なんて考えたこともなかった。安全でない箸ってなんだろう?と今回思った。
振り返ってみると、私の実家にある箸はいつも木曽ひのき箸。旦那の実家はいつも輪島の箸だった。結婚してからは、旦那の実家からお箸をもらってばかりで、うちには一生分のお箸があると思う。そういう意味では、お箸については恵まれていたのかもしれない。

我が娘達はDaisoの竹箸が好きで、ここ最近は毎年買ってくる。
可愛い柄に惹かれるらしい。麺類とかお鍋の時に活躍してくれる。

私は木目の見える、堅い木のお箸が好きかな、と思う。

話は脱線してしまったけれど、次回、この箸のコーティングは何ですか?と聞かれたら、ちゃんと表示をみて説明が出来る。(小さい字は読めないかも・・・) 安全性については、日本の政府に認められている、としか答えられない。調理には使わない、口に入れられる程度の温度の料理に使う、塗装がはがれてきたら使用をやめる、と付け足すくらいかな。

 

余談だけれど、農林水産省のHPにこんなことが書いてあった:

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国産の「割り箸」が健全な森林づくりに役立つ

割り箸は日本で明治時代にスギの端材(樽の製造過程で余った木片など)を有効活用するために生まれ、飲食店とともに普及しました。

一時は森林破壊の元凶という見方もされていましたが、国産の割り箸は間伐材や住宅・家具材などの端材で作られ、環境面や経済面、エコロジーなどの面で見直されつつあります。

近年、安い外国産材の割り箸が輸入されるようになり、国内の割り箸産業は衰退傾向にあります。

「資源を大切にする心」から生まれた日本の割り箸。国産の割り箸の使用は、健全な森林づくり、山村経済の活性化に役立っているのです。

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