アデレード暮らし

2001年から南オーストラリア州のアデレードで暮らし始めた私の記録

ローマ2日目① サンピエトロ大聖堂と前教皇ベネディクト16世の一般弔問

今回の旅の私の目的はミラノのドゥオーモとバチカンの大聖堂。

ローマ教皇ベネディクト16世死去をニュースで知った時、バチカンに行けるのかなあ?と思ってしまったのも事実。

バチカンへ行こうと計画していた日程と一般弔問の期間が重なったので、観光客が入れるのか疑問だったけれど、ネットで色々探ってみても、関係者以外立ち入り禁止とかそういった情報もなく、出かけてみたらそういう制限はなかった。

朝9時に出掛けて、7-8人ほど前にならんでいるセキュリティーをくぐったらバチカンだった。お水のボトルを没収された時には、ごめんね・・・と謝られた。一般弔問は長蛇の列という報道だったけれど、まだそれほど長蛇でもなかった。

長女は信者でもないのに弔問の列に並ぶのかと躊躇していたけれど、私からすれば、カトリック教徒ではないけれど、一つの命が終わったことに対して祈る気持ちは持っているし、命が終わることについては、宗教とか宗派とか関係なく哀悼の意を表すものだと思っている。駆けつけたくても来ることが出来ない人ばかりだというのに、我々は今ここに居るんだから、お別れをしたらいいと思う、という気持ちだった。前教皇という世界的に地位のある人に限らず、普通のお葬式でも通りすがりの人が入って来てお祈りしていったこと見たことあるよ、命に対する敬意とか感謝だよ、というとついてきた。

教皇のご遺体の前にいられたのは1秒くらいだったと思う。止まらないでー、はい、止まらないでー、と移動を促された。人生お疲れさまでしたと思ったら目頭が熱くなった。

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大聖堂の中をもっとゆっくり見たかったけど、当然のことながらそういう雰囲気では全くなかったので、その事については残念だったけれど、記憶に残るバチカン訪問となった。

サン・ピエトロ広場でふと目に入ってきたお土産屋さんに立ち寄ったら郵便局まであって、葉書を書いて出そうとしている人達がいたから、それはいいアイデアだと思って、私も郵便局のカウンターに行ってハガキと切手をお願いしたら、現金オンリーと言われて「げっ」と思ったけど、まだ10ユーロ札が残っていて事なきを得た。バチカンのポストは黄色かった。自宅に送ったんだけど、1ヶ月後に届いた。

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