アデレード~メルボルン ぐるりと右回りの旅(2000km)
第2日目
泊まっているのが国立公園内のキャンプ場なんだから、カンガルーくらいは跳ねているでしょうねぇ、と、早朝ギャーギャーとオウムかインコのうるさい鳴き声に起こされて眠たいのだけれど、そぉ~っとカーテンの隙間から外を覗いてみた。
そしたら、本当に跳ねていたのでビックリして目が覚めた。
グランピアンズの有名ドコロは少なくとも3箇所あって、マッキンゼー滝と、ピナクルズと、バルコニー。
とりあえず滝へ行くことにした。
簡単ルートと困難ルートがあって、簡単ルートは上から見る。困難ルートは滝つぼまで降りる。
簡単ルートは車椅子でも大丈夫。
困難ルートは、3歳児連れじゃぁとても無理、という人もいれば、全然平気!という人もいる。どっちを信じるかなぁ、と思いながらも、降りていくことにした。大丈夫だった。
グランピアンズは大自然で素晴らしいのだけれど、なんだか景色がしっくりこない。普通、木というものは、主軸となる幹があって、そこから枝が伸びて、葉をつける。ところが、どの木もどの木も、幹からハッパが生えていて、幹の周りをハッパが取り巻いている。一見他の植物が寄生してる?と思うような木ばかりなのだ。殆どの幹は黒く焦げて、森全体が黒い。変な森~。と思っていたのだけれど、理由がわかって心が痛んだ。
ちょうど一年前、大規模な山火事があったのだ。
森は焼けてしまったのだ。
そして一年経った今、森は一生懸命再生しようとしていたのだった。
山火事の影響はまだ残っている。名所のひとつ、ピナクルズという景色のいい展望台?への道が封鎖されたままなのだ。(だから行けなかった。)
山火事は恐ろしいなぁ。火事の前のグランピアンズはどんな景色だったんだろう。
自然の生命力って素晴らしいなぁ。
この木もこの木も焼けちゃったんだ。熱かっただろうなぁ。
だからコアラがいないのか!大抵こういう木にはコアラがいるもんだ。でも1匹も見ない。
などなど、勝手なことを一人で思いながら過ごした一日だった。