4月15日(火)(3日目<午後>/12日間)Ubud
<ネカ美術館へ向かう>
ウブドゥの町からネカ美術館に向かってテクテク歩いていると、雨が降ってきた。お店の軒下で雨宿りしていると、スクーターに乗った人たちが続々と道路脇に停車し、スクーターの座席の下から雨合羽を取り出し、それを頭からかぶってまた走り去っていく。とても素早い。みんな持っているんだねー、雨合羽。
バリ島ではスクーター人口がとても多い。彼らの移動手段はスクーターといっても過言ではない。バスはあまり来ないし、車は高価で一般市民には高嶺の花だろう。スクーターだって彼らの収入を考えると、とても高いものだろうと想像出来る。
若者にとってスクーターは欲しいものの一つなんだろうな。だって若い人たちの乗っているスクーターはとてもおしゃれ。とても大切に乗っている気がする。
子育て世代のスクーターは大変だ。一台に4人くらい乗っている。すご過ぎる・・・おとうさんが運転し、お母さんが後ろに乗り、おとうさんの前とおかあさんの前にそれぞれ子供が挟まっている。スクーターってそんなに乗れるものなの???スクーターさん、重いでしょうに・・・転ばないでね・・・
町はずれの川に来た。渓谷だ。ウブドゥは川からかなり高いところにある。川は遥か下に見える。日本的発想だと、川に近い場所に町を作りそうなものだが、バリでは違う。川の近くには近寄らない。なぜならそこは悪魔が住む場所だからだ。人は高いところに住む。悪魔は低いところに住む。近年はそういう意識を持たない外国資本が川岸を開発して豪華なホテルを建設し、人々の意識も変わってきているようだが、橋の上から見える、決してお世辞にもきれいとは言えない川やその周辺の景色を目の当たりにすると、やはり近寄ってはいけない場所なんだろうな、と思う。
さあ、川を渡るよ。橋だ!面白いねー。高いねー。
象さん発見(by象好きな私)
足が棒になったころ、ネカ美術館に辿り着いた。
美術館も中がとても広く、棒になった足がもう動かなくなった。ちょうどベンチがあったので、ベンチに座って飴を舐め、ちょっと回復。疲れた状態で美術館に行くものではないなあ。早く回ろうという意識ばかりが先にくる。子供達も美術品をみることなく建物の中をただただ通り過ぎて行く・・・もったいない!
せめてこの絵だけは!という絵の前で記念撮影。(写真OKな美術館だったので。)
さて、時刻は午後4時。夕食は美術館近くの日本料理レストラン「萬まる」に決めていた。
4時じゃあ早すぎるよね。いくらなんでも5時くらいまで待たないと。どうしようか。1時間ねえ。
あら?こんなところにスパが。カランガン・スパ(Kalangan Spa)。エアコン完備、シックで伝統的な内装。なになに?マッサージ60分?マニキュア?ペディキュアもある?ほほお。
で、今からでもOK? あ、OKだって。そっかー。
で、お値段は?なになに?マッサージ60分お一人様150,000ルピア(1500円)。マニキュアもペディキュアも125,000ルピア(1250円)ずつ?微妙なお値段だなあ。
長女はマニキュアがやりたいと言い、次女はペディキュアが良いと言う。大人二人はマッサージがいい。合計550,000ルピア。5500円だ。
え?500,000ルピアになるって?5000円。
ごせんえん。5000円かあ。それってどぉなの?5000円。
大人二人は しばし考え込んでしまった。
アデレード在住でバリが大好きなローリーさんに、マッサージの価格を尋ねたところ、60分6ドル位からだと教えていただいた。そんなわけで、60分600円が私たちの基準価格である。それと比較すると、
60分1500円というマッサージは高すぎる。でもここはマッサージではなくて、もう少しおしゃれな響きの「SPA」である。
さあ、ここは現地人的金銭感覚を採用するか、アデレード人的金銭感覚になるか、はたまた、日本人的金銭感覚を引っ張り出すか?
さあ、どうする?!
(余談だが、ガイドブックには2万円も3万円もするスパ情報がずらりと載っている。そんなところと比べたら、1500円なんて・・・ねえええ。)
わたし、もう足が動きません。
子供達、まったく動く気なし。
ここ、いいよね。エアコンきいてるし、いい匂いがするし、心地よい音楽が流れてるし、きれいだし、店員さんもニコニコしてるし、かわいいネコいるし(あまり関係ない)。
4人で5000円。いいんじゃない?
もう動きたくないし。ここでマッサージ受けて時間つぶそうよ。
そういうことになりました。
ばんざーい!
初めてのバリマッサージ。60分なんてあっという間だった。♡
子供達は、お姉さんたちと楽しくおしゃべりしながらそれぞれ好きな色を選んだ。
夕食は日本食レストラン 萬まる。
天ぷら、お寿司、天ざる などなど。アデレードでなかなか食べられないだけあって、おいしかった。
帰りはレストランの車で送ってもらった。ありがたやー。
ウブドゥ市内からネカ美術館まで歩くのは遠すぎるのでお勧めしません。
体力は美術館の館内用にとっておきましょう。