アデレード暮らし

2001年から南オーストラリア州のアデレードで暮らし始めた私の記録

⑩うちの子をバイリンガルに!の軌跡 長女6年生編

学校に慣れる。オーストラリアの生活を思い出す。そんな5年生を過ごした長女が6年生になりました。日本では小学校の最高学年ですが、こちらは7年生まであります。

補習校のお友達から、「ハリーポッター読んでないの?読んだら?」と勧められました。娘が小学2~3年生の頃に流行ったハリーポッター。当時は難しすぎて選択肢にありませんでした。好きか嫌いかは別として、今では誰もが小学生の間に読む本になった気がします。

ハリーポッターが面白いらしい、ということで、図書館へ行って1巻を借りました。読んだところ、本当に面白かったらしく、いつも以上に何回も何回も読んでいました。そんなに好きなのか、と思っていたところ、K-martで本のセールをしていて、全シリーズあるではないですか。あら、これお得じゃぁん。いいよ、買ってあげるよ、と即買しました。

ものすごい速さで全巻読破。日本語でも読みたいなあ、と思っていたところ、地元の図書館にあるよ、という情報を得、さっそく借りに行ったけれども1巻がなく、私だったら諦めるところを、娘は2巻でもいいから読みたいと言うので、2巻を借りて帰りました。その数日後、次女の日本語補習校のお友達の家に遊びに行くと、なんと1巻を発見!普段はシャイな長女が「借りてもいいですか!?」と自ら頼んで貸していただいているのを見て、そんなに好きなのか、と大変印象に残りました。そんなに好きなら日本語も買ってあげるよ。ということで、楽天で中古本を全シリーズ一括購入。日本の祖父が船便で送ってくれました。

それからは、英語版も日本語版もず~~~~~~っと読んでいました。頭の中がすべてハリーポッターの世界になったのではないでしょうか。イギリスに行きたいと言い始めたのもこの頃です。映画もDVDを借りてきて見ましたが、何回も見たいから買って欲しいと言い出しました。けれども私は本は買いますがDVDは買いません。結局自分のお小遣いを貯めてひとつずつ買っていました。前年に映画の最終章が公開されており、あと一年早かったら映画館で見れたのにぃ~~と悔しがっていました。

私は映画を見ないのでその気持ちがよく分かりませんが、映画の最後のクレジットタイトルまで真剣な眼差しで見ていました。音楽もハリーポッターの映画音楽ばかり聴いていて、この曲は何話目のどんなシーンで流れるとか熱く語ってくれました。(私も次女も「だから?」「それで?」・・・という感じでしたけど(笑))毎朝、学校へは私が車で送っていくのですが、一日の始まりなので元気が出る音楽が聴きたいのに、ストリング系の静かな、音が聞こえるか聞こえない位の曲を聴かされ、出発してから数分間、車の中はシ~ン… 朝からピアニッシモな曲は嫌だ!とハリーポッター サントラ禁止令を発令しました。

どんどんファンタジーの世界に入りこんでいきました。気が付くと何やら自分で物語を英語で書いているようでした。

ハリーポッターを熱く語れるようになると、現地校の友達との会話もオタクっぽくなってきました。ハリポタオタクです。この年頃のお誕生会はお泊りが多いのですが、どのパーティーに行ってもハリーポッターの話をして夜遅くまで盛り上がったと言っていました。

自宅では相変わらず日本語で会話をし、NHK大河ドラマを家族で見ました。学校やお稽古の友達とは英語で本の話題で盛り上がり、日本語補習校では日本語で先生や同級生とバカ話で盛り上がっていた一年でした。6年生なりのバイリンガルになったな、と感じました。