ミルフォードサウンドです。
フィヨルドです。
「氷河によって浸食された狭く勾配の険しい谷に、氷河の後退によって海水が入り込んで出来た入り江です。」です。
(by realJourneys ビジター・インフォメーション)
天気が良ければ、このように見える景色も、
今、目の前に広がる景色は、
こんな感じです。
そうです。今夜から雨の予想なのです。
この地域は景色からしていかにも雨の多い地域なんだろうと容易に想像できます。
いくつもの細い滝が青空の下、キラキラと輝いてそればもう美しいばかり、、、
と話に聞いてきたのですが、到底期待できません。
けれども、天気ばかりはどうすることも出来ませんから、
曇り空の下、いくつもの滝が見られることを楽しみに、さあ、出発!
早速見えてきました。滝です。
細い滝というより、ちゃんとした水量があります。
近寄ってみると、
ぎゃぁぁぁぁぁ!!!
凄い水しぶき!
力強い滝です。
あ、あっちにも滝が!
うぉぉぉぉ!!!すごい水量!!!
か細い滝なんて、どこにも なぁぁぁい!!!
うぎゃぁぁぁぁ!!船外にいたら、ずぶ濡れです・・・
あ、ちょっと晴れてきた!!
あ、でもまた曇って来た
うん、ずいぶんと迫力のある滝が見られました。
そして、船は止まりました。今夜はこの場所で停泊です。
ボートツアーがあって、山肌まで連れて行ってくれます。
この辺りの山は岩なので、土壌がありません。それなのに、木々が生い茂っています。いったいどうやって根をはっているのか。レンジャーさんが説明してくれました。岩肌に張り付いているのは苔で、その苔が成長したり、周辺の木から葉っぱが落ちてきてどんどん成長して土壌の代わりとなり、木々がその上に生えるのだそうです。苔の分厚さは相当なもので、電動のこぎりでないと切ることが難しいほどなんだそうです。
それでも、苔が岩の上に乗っかっているだけなので、何かの拍子に苔がはがれると、その上に生えている木々も一緒に、あれよあれよと剥がれ落ち水中へ・・・。あとには岩肌が露出する、ということだそうです。
苔と一緒に滑り落ちて水没した木
根っこがぐにゃぐにゃしてる。
へぇ~~~~!!!
さて、暗くなってきました。
夕食タイムです。
夕食後は、希望者のみレンジャーさんの説明付ミルフォードサウンドのスライド上映会でした。
何を一番覚えているかというと、行きに通って来たホーマートンネルが、雪崩の被害にあって埋まってしまうことがある、ということ。埋まるとどうなるか。埋まってしまうと、ミルフォードサウンドは孤立します。孤立した人達をヘリコプターが救助します。そして、トンネルの入り口を探して掘り出します。
そうか・・・
あのトンネルは、雪崩で埋まるのか・・・
埋まったらまた堀り出すだけよ。
うん。そうよね。
雪崩で埋まらないように防御策を練るとか、しないのよ。
雪崩のパワーになんて勝てないのよ。
自然に逆らわず、埋まったら、掘り返す。
その繰り返し。
そう。人間は自然には逆らえないのよ。
そういうことを教えてくれる場所なのね。ここは。
人間なんてちっぽけな存在だわ。と再認識されられました。
さてさてさて、雨が降ってきましたよ。
だんだん激しくなってきましたよ・・・